MacPeople 12 を読み返してみた。池田冬彦さんの「People Watching」は、近ごろ評判の FireFox にふれながら Safari の変革を望む記事で面白い。「今年9月にプレビュー版がリリースされた「Firefox」は、公開から4日間で100万件のダウンロードを記録。」、「1ヶ月でダウンロード数が500万件を突破」とある。
なぜこのようなことになったかというと、「IE に対するユーザーの不満が Firefox ブームの一因となったといえるだろう」としている。つまり IE は進化を止めていることが大きいという。
マックの世界に限れば、OS 標準という意味では IE と似たような状況にあるといわれている Safari は、「'03年1月にパブリックベータ、6月に正式版が公開された Safari は、現行バージョンに至まで基本的な機能はほとんど変わっていない。目立った改良や機能の追加は、オープンソースやサードパーティー製ソフトのような頻度で行われていないのが実情だ。」という。
私が気に入ったところは、「同時に、IE の衰退も含めてアップルが現状を十分に認識しているのなら、改良やバージョンアップを加速する可能性が生まれてくるかもしれない。」というところと、「それが、初めて競争時代を迎える Safari に必要な変革といえる。」というところである。
アップルには大いに傾聴してもらいたいものである。