吉祥寺を散歩しながら感じ考えた言の葉の綴り
by kojimatak
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汐留シオサイトのビル群、海風を遮る
今日の朝日新聞夕刊1面の見出しに「海風、ビルが通せんぼーー汐留再開発で1〜2度暑く」とある。
防風林という海岸に植えられた黒松林を思い出した。日本全国至る所の海岸にひっそりとあるこの防風林は、海岸の砂の固定が主な目的である。
鎌倉から茅ケ崎、平塚にかけて国道を走ると、海岸に沿って黒松林が続いているのが分かるだろう。いつの頃からか海流の動きが変わって海岸の砂が削られ、少なくなった海岸の砂も内陸深くまで、塩分の付着した飛砂となって飛ぶようになり、国道の内陸側にあるたくさんの住宅や娯楽施設などが飛砂と塩害に苦しんだのである。
国有地の海岸に黒松林が仕立てられ、飛砂と塩害を防ぐようになったのは、かなり古い頃からで、ある時期には毎年高額の費用が投じられていた。
話は飛ぶが、むかし鳥取砂丘を訪れて有名な砂丘で遊び、砂丘を守っている防風林や砂丘の背後のラッキョウ畑を見たことがある。数年経ってまた訪れたとき、驚くべき光景に遭遇したのである。なんと砂丘を守ってきた黒松林の黒松をトラクターで掘り取っていたのである。担当者に聞くと、防風効果が効き過ぎて砂丘が消えていくので熟慮の末の決断なんですという答えであった。
朝日新聞夕刊に載っている汐留シオサイトのビル群の写真を見ると、松の巨木に見えてくるから不思議である。といっても私だけであるが。
記事によると、防いでいるのは海から吹いてくる涼しい風だそうで、ビル群の背後になる虎ノ門や新橋一帯では風が弱まり風速は半減、最高気温の平均が他の臨海部に比べて1〜2度高いそうである。
この写真を見続けていると、地を覆う天然素材が極端に少ないコンクリートジャングルの、不気味な姿を垣間見せられている気がしてくる。
海岸にはそれでも黒松がいい。
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by kojimatak | 2004-06-19 19:38 | 想ったこと
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