今日は朝からひどく暑い。先程は、ちょっと外にでて帰ってきただけで、もう汗が噴き出したほどである。
ふと北の窓から外を眺めると、久しぶりに吉祥寺東保育園児たちの乗ったピンク色の「かご車」が見えた。70メートルくらい先の道路の木陰を、保育園の先生がゆっくりと押しながら進んでいる。その先には歩いている保育園児も一人いて、先生が付き添っている。「かご車」の中には4人の保育園児が立って腕を外に出し、楽しそうである。
保育園児達はいろいろな帽子を被っていて1〜2才だろうか、ときには「かご車」を降りて歩いたり、空き地で遊んでいることもある。だいぶ前になるが、空き地にタンポポ綿毛の丸い玉がたくさんあったころ、園児たちが綿毛を飛ばしながら歓声を上げていたのを思い出す。
いつの時代にも、その瞬間を捕らえてみると、赤ちゃんから老人まで当たり前のように揃っている。自分の年を忘れてしまって、子供っていつもいるんだなと訳もなく感動したりする。毎年みている「かご車」の中の園児たちは、毎年人が入れ替わっていることをそのとき忘れているのだ。