今朝の朝日新聞8面の見出しに、「モンゴル総選挙 野党躍進「民主化の星」遺志継ぐ妹」とあった。
「モンゴルで6月末にあった国民大会議(国会、76議席)の総選挙で、民意が大きく動いた。現時点で1議席が確定していないが、9割以上を占めていた旧共産系与党の人民革命党はほぼ半減。野党3党の祖国民主連合が伸び、政権交代も視野に入る。」
「人民革命党が72議席から36議席に半減、祖国民主連合は4議席から35(民主党26,民主新社会党7、国民勇気党2)議席に延びた。「無所属の3人を加え39議席で単独政権が出来る」と勝利宣言した。」とある。
このなかの国民勇気党というのが気にかかった。党首はサンジャースレンギン・オユンという名前の女性、政界進出の動機は兄の遺志を継ぐためで、1998年実兄のゾリグ氏が首相就任目前に暗殺され、兄の悲報を聞いて英国から帰国、補選に無所属で出て当選している。「ゾリグは」モンゴル語で「勇気」を意味するところから、2000年に国民勇気党を結成している。
モンゴル政界のの情報はあまり目にしないが、この祖国民主連合躍進のニュースは、この時節のいいかげんな日本に、真の勇気というものを思い出させる機会を与えてくれたものと私は思う。