たまたま選んだテレビの番組でオランダのガーデニングを見た。庭を造った人の話の中に、シンメトリーと言う言葉が出てきて、必ず左右対称になるように植物を配置したそうである。配置されている植物の小さな部分を見ても、そのなかに左右対称があるという。
私は、西洋庭園のほとんどがシンメトリックなのを思いだし、それを作った人たちはたぶん左右対称の中に美しさとともに心の安定感を感じているに違いないと思った。
日本人の場合には左右対称のものを見ると、そこに不安を感じてしまうのか、どこかに余分なものを加えたり、欠けた部分を作ってしまうらしい。
また、姿形が左右対称の天秤と、そうではない竿秤の違いも面白いなと思う。西洋には天秤がシンボルとなっているものが多いが、日本には天秤はないような気がする。でも、竿秤の商標はどこかで見たような気もする。
複式簿記の原理を天秤で表現することはあっても、竿秤で表現しょうとしてもちょっと調子が悪いような気がする。
どうもシンメトリーはいわゆる西洋によく似合うが、日本は絵に描いたような竿秤のほうが似合っていると思う。