今朝の朝日新聞4面の見出しにあったので読んでみると、「ミラージュ戦闘機で知られる軍需大手のダッソーが有力紙フィガロなど約70紙誌を買収、そこに建設大手のブイグと系列テレビ局が連合で資本参加しようとしたためだ。」とあった。
フランスの紙誌業界の状況は知らないが、70紙誌ものメディアを一企業が所有するなどということが通常の経済活動として行われる社会は、異常ではないのだろうか。イタリアは現在の首相がメディアを支配していることは世界的に知られていているが、イタリア国民の指弾に耐えていてそのままである。
だからフランスがイタリア化しても不思議ではないし、フランス国民に指弾されても開き直られればそれまでかも知れない恐れがある。
メディア支配は、何時の時代でも国民が悪夢をみる前兆として起こっているが、気をつけなければならなかったと気がつくのは、何時も大事が起こってしまってからである。