私は神奈川県の丹沢山系の山を登っていたときから、山の名前に「丸」と言う文字をつけて呼んでいることに、そのわけを知りたいという探求心を押さえられなかった。
その頃、桜木町の海近くの橋の上に立って、遥か南半球のチリ地震の影響で波が逆流しているのを見ていたとき、係留されている舟の名前にも「丸」がついているのを驚きの目で見ていたことがあった。
しばらくして、「日本山岳伝承の謎 ー 山名にさぐる朝鮮ルーツと金属文化 ー 」谷有二・未来社に出あってひどく感激した。でも、謎は解明されたわけではない。
そして今日、思わぬことからまた
「丸コレクション」 に出合ってしまったのである。
このコレクションは「愛比売命」さんの編集で「「〜丸」と呼ばれる山の名前を集めてみました。関東の丹沢山系、四国の剣山周辺あたりが多いですが、白山山地、中国山地でも発見しました。他の地域でもまだ見つかるでしょうか。」と44件の「丸」のついた山の名前とその地図があってなかなかのものである。
それらの山の存在している都県は、東京都、神奈川県、埼玉県、山梨県、福井県、岐阜県、島根県、広島県、徳島県、高知県となっている。
なぜ、これらの都県だけなのだろうか、そして何か共通しているものがあるのだろうか、またまた探求心を抑えられなくなってくるのである。